こんにちは!
旅好きワーママめいこです(^^♪
最近ママ友の間で「就学時健診の知能検査では何を調べているの?」「親と離れて面接されるので不安」「発達検査で点数がとれるか心配」などという声をよく聞きます。
今週のお題「夏を振り返る」ですが、いよいよ夏が終わると小学校入学が迫ってきます。
今回は、就学時健康診断の知能検査で実際に行われている内容についてかなり詳しくまとめました!
♡目次♡
- 就学時健康診断の時期は?
- 問い合わせ先は学区の小学校か市町村教育委員会
- 就学時健診に行けない…欠席したらどうなる?
- 検査の目的・意義
- 知能検査の内容は全国一律ではない
- 知的発達に関する面接内容の具体例
- 知的発達スクリーニング検査
- 言語に関する面接内容の具体例
- 言動・情緒面に関する面接内容
- 知能検査にひっかかるとどうなる?
- 知能検査は子供のためって言うけれど・・・
就学時健康診断の時期は?
小学校入学の前年度の10月頃~です。
年長さんの秋頃なので、誕生日によっては、6歳半頃から5歳半頃の年齢の子供が対象です。
問い合わせ先は学区の小学校か市町村教育委員会
就学時健康診断の通知は、お住まいの市町村教育委員会から来ます。
変更などがなければ、主に子供の住んでいる学区の小学校で受けることになります。
疑問なことがある場合は、内容によっては市町村教育委員会・健診を受ける予定の小学校のどちらかに聞きましょう。
就学時健診に行けない…欠席したらどうなる?
突然の体調不良などで、就学時健診に行けない場合は、近隣の小学校で受けることもできるようです。
就学時健診は、お子さんが楽しく小学校に通うために大切な健診です。
欠席した場合どうしたらよいか、教育委員会・学校に問い合わせて詳しく聞きましょう。
検査の目的・意義
知的障害や発達障害などの可能性がある子供に気づいて、その後、医療機関や教育相談につなげることが大切とされているようです。
知的障害や発達障害を早期発見することが大切な理由
保護者が子供に対して育てにくさを感じている場合、子育てに苦戦しているケースが多いです。
たとえば、その子供の気になる行動が、「障がいの特性」であることに気づくことで、「叱るのではなく良いところを褒める」などして、子供の自己肯定感が低くなることを防げます。
また、障がいに対する周りからの適切ではない対応によって二次的な課題が起きないように気を付けることができます。
保健所での健診(1歳半健診・3歳健診)と連携している?
保健所で行われる乳幼児健康診査(1歳半・3歳)でもその発達段階に合わせた知的発達の項目を見られています。
就学時の健康診断マニュアル平成29年度改訂によると、下記のように書かれています。
保護者の理解を得た上で、1歳6ヶ月や3歳児の乳幼児健康診査の情報を関係機関と連携しながら、就学時の健康診断に活用することも有効である。
参考:就学時の健康診断マニュアル(日本学校保健会)
つまり、保護者の理解のもと、保健所と学校間で情報共有が行われる可能性があります。
就学時健診で知的障害・発達障害の診断がつくことはない
就学時健康診断は、あくまでもその可能性のある子供を見つけるところまでです。
その後、保護者が医療機関を受診すると詳しい検査(WISCなど)や聞き取りをされて、診断がつく可能性があります。
つまり、子供が専門の医療機関を受診しなかったら、診断はつきません。
知能検査の内容は全国一律ではない
知能検査は、全国一律で同じ方法ではなく、その市町村・学校ごとに様々なやり方で実施されているようです。
ただ、検査の目的や意義などに違いはなく、専門的な視点で子供をみるという点では、共通しています。
少人数のグループで行う方法と一人ずつ行う方法があります。
知的発達に関する面接内容の具体例
ここからは、実際に就学時健診に行ってきたママたちの声をもとに、知能検査の内容を紹介していきます。
問題1 姓名
「あなたの名前をおしえてください」などの質問です。
(名字のみ、愛称で答えてもOKとされているようです。)
問題2 性別
「このなかで、女の子は手を上げましょう」などの質問です。
自分の性別をわかっているかを調べています。
問題3 類推(一人1題)
「塩はしょっぱいね。砂糖はどうですか?」などの質問です。
答えは、(あまい)が多いと考えられますが、(おいしい)と答えていても理解できていると取り扱うようです。
他にも「お湯はあついよね。氷は?」「昼は明るいよね。夜は?」などの質問があります。
複数のグループ面接の場合でも、一人1題質問されるようです。
もし間違えても、もう一題質問される場合もあります。
問題4 用途(一人1題)
たくさんの絵がかかれた用紙を見ながら、指をさす問題です。
「この中で、雨がふったときに、使うものはどれですか?」(傘)
「紙をきるときに、使うものはどれですか?」(はさみ)
など、ものの名前ではなく、「〇〇なときに使うもの」と質問されるようです。
問題5 おはじきかぞえ
「おはじきを、3つ数えて並べましょう」などの質問です。
「3つ」「5つ」か「3個」「5個」のどちらで質問してもよいとされているようです。
問題6 大きさの比較
「どちらの〇が大きいですか?」などの質問です。
大小2つの同じ形の図形が並んだ用紙を使うようです。
問題7 遺漏発見
絵の描かれたカードを見せられて、答える(もしくは指をさす)問題です。
「この絵のなかに、なにか足りないものがあります。たりないものは何でしょう」
たとえば、タイヤが一つだけない車の絵などが提示されるようです。
知的発達スクリーニング検査
面接ではなく「知的発達スクリーニング検査」を行っている自治体もあります。
この検査も面接と同様で、医療機関等で発達の状態をより詳しく調べる必要があるかについてをつかむ検査です。
障がいを確定・診断することが目的ではありません。
検査の方法
教室で授業を受けるような机のスタイルで約10人以下のグループで行われることが多いようです。
問題が書かれた冊子を使って行います。
検査の順番ややり方、言葉遣いなども原則手引通りに行われるため、担当の先生によって結果に差が出ないように配慮されています。
受ける子供たちも、お喋りしないで黙って回答するように言われるようです。
そのため、面接による知能検査が会話調で進むのに対して、知的発達スクリーニング検査は「テストを受ける」ようなイメージが強くなりますね。
1 仲間はずれに丸をつける
いくつかの絵の中でひとつだけ仲間はずれなものを選んで丸をつけます。
2 図形などの模写
お手本の図形が書いてあり、同じように真似をして書くようです。
星のような複雑な形ではなく単純なもののようです。
書いた図形の合否基準も細かく決まっていると言われています。
3 絵の配列を問う
いくつかの絵を順番に並べたら、次に来ると思う絵に丸をつけます。
例えば、1車に乗りこむ絵、2車が走る絵、3車が到着する絵、4車から降りる絵がランダムに書いてあれば、乗り込む次の絵は走る絵と選択するのが正解です。
4 異なる種類の指摘
いくつかの図形のうち、種類の違うものを見つけて丸をつける問題です。
5 簡単な記憶力
10個程度の絵が書いてるページの説明(これは車、これはキリンなど)を聞いてから、紙を裏返します。
先生が言う3つ程度の絵の名前を聞いて、指示に従って紙を戻して丸をつけます。
先生の言ったものだけを正確に丸していればOKとのことです。
結果の判定
結果は、基準の点数以下であれば「専門的な検査が必要」と出るようです。
ちなみに、幼児期の子供は誕生日によって発達の差が大きいため、6歳0ヶ月以下かそうでないかによって基準点が少し違います。
言語に関する面接内容の具体例
知的発達の他にも言語に関する面接を行われることがあります。
鼻ぬけ声かどうか
声が鼻にぬける口蓋裂の疑いがあると、声が鼻にぬけて、子音が抜け落ちることが多いようです。
- はさみ・・・・ふぁーみ
- すいか・・・・ういか
話し方に吃音がないか
吃音があるとことばの初めの音が何度もでたり、引きのばしたりするようです。
- きりん・・・・き、き、き、きりん
- ぼたん・・・・ぼ、ぼーたん
- でんしゃ・・・で、で、でんちゃ
発音はどうか
とくに、カ行・サ行・タ行・幼児音などの発音をみられるようです。
- はさみ・・・・はたみ
- くつ・・・・・くちゅ
- れいぞうこ・・れいろうこ、れいどうこ
話し方はどうか
しわがれた声か、言葉が不明瞭で歯切れが悪いかどうかなども総合的にみられうようです。
言動・情緒面に関する面接内容
これは、そのための面接をするというよりも、知能検査中・健診中の態度などを総合的にみて課題があるかどうかを観察しているようです。
- 面接中に勝手に歩き回る
- 質問を聞き返す、聞いていない
- 順番を守らない
- 不安そうである、人前で話をしない
決まった項目があるというよりは、などの気にかかる様子がないか全体的にみているようです。
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知能検査にひっかかるとどうなる?
就学時健康診断での知能検査・知的発達スクリーニング検査では、知的障害・発達障害を宣言されることはありません。
あくまでも「気がかりであること」「疑いがあること」しかわからないのです。
多くの場合は、「医療機関等で医師・専門家にみてもらいましょう」と言われ、精密検査を受けるという流れになります。
知能検査は子供のためって言うけれど・・・
知的発達の遅れを指摘されるかと思うと、死刑宣告されるような気持ちになるとゆうママもいます。
発達の遅れについて「個性だよ」「その子なりに成長してるんだから」と慰めるママ友もいるかもしれません。
しかし、専門家に見てもらう機会は貴重です。
先生側も、親ならどんな気持ちになるのかを想像し共感しようとしながら、言いにくいことをあえて伝えているのでしょう。
その子に一番適した支援やその方法を模索し、保護者と一緒に子供の成長を支えていこうと、手を差し伸べているのです。
我が子にとって何が一番ためになるのかを見極めることも大切でしょう。