こんにちは!
旅好きワーママめいこです(^^♪
今回は、食物アレルギーのある娘が小学校入学にあたりどんな対応をしてもらえるのかについて学校関係者に聞き込み、かなり詳しく調べました。
♡目次♡
食物アレルギーとは
食物アレルギーは大きく3つの病型があります。
「即時型」「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」「口腔アレルギー症候群」です。
原因となる食物を食べることで、皮膚・消化器(胃腸)・呼吸器や全身に起こるアレルギー反応のことをいいます。
1 即時型
原因となる食物を食べたり、触れたりしたときに、約2時間以内に症状がでます。
症状は、蕁麻疹(じんましん)などの皮膚症状のみのものから、命の危機につながるアナフィラキシーショックを起こす重篤なものまで、さまざまです。
2 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
原因となる食物を食べてから、約2時間以内に一定量の運動をするとアナフィラキシー症状があらわれます。
「食べる」「運動する」の2つの条件で発症するアレルギーで、どちらか一方だと発症しないため、診断が難しく、原因がわからずに症状を繰り返しているケースもあるようです。
3 口腔アレルギー症候群
原因となる食物を食べて5分以内に口腔内の症状がでます。
症状は、のどがイガイガする・かゆい・腫れぼったいなどの訴えが多く、ほとんどは、口腔内の症状のみで回復していくようです。
しかし、この口腔アレルギー症候群の約5%はアナフィラキシーなどの全身の症状に進行するので、注意しましょう。
原因食品は、果物や野菜が多いです。
食物アレルギーの実態
〇即時型症例の原因食物の内訳
出典:平成30年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書
「即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査」より
この調査では、卵と牛乳が圧倒的に多いことがわかってます。
小学校の給食では、卵・牛乳はよく出される食品です。
卵だと、親子煮・卵焼きやオムレツ・卵スープなど卵が使われている献立は多いです。
牛乳だと、乳製品全般となれば、飲料として出されるもの以外にも、メニューの味付け段階で使用したり、粉チーズが入った献立もあります。
小学校の給食システム
小学校の給食は、主に学校内に給食室をかまえて調理している場合と、給食センターで複数校の給食をまとめてつくって配達している場合の2パターンが主流です。
中には、厳しく管理された調理場でアレルギー食を作り対応している学校もあるようです。
直接原因食品が口に入らなくても、原因物質を調理している調理場でつくっているものも原因食品を扱う調理道具の共有でも症状がでる場合は、必ず伝えて対策を考えましょう。
給食の対応はいろいろある
学校給食でのアレルギーの対応はさまざまです。
自治体ごとに一律で決めて対応している場合もあれば、学校ごとに対応を決めている場合もあるようです。
詳しくは、入学予定の小学校に問い合わせてみましょう。
除去食対応
除去食は、原因となる食品をぬいた給食を食べさせてもらえることです。
たとえば、卵アレルギーの子が、卵入りスープの給食がでた日は、卵を入れる前のスープをもらうことになります。
調理工程で、単純に原因食品を入れる前のものを提供してもらえるということでしょう。
代替食対応
代替食は、原因となる食品が含まれたおかずのときに、そのおかずは提供されないかわりに、違うおかずが提供されるということです。
たとえば、卵アレルギーの子が、オムレツの給食がでた日に、オムレツは提供されず、別メニューの魚などが提供されるということになります。
お弁当対応
弁当対応でも一部弁当や完全弁当の対応があります。
一部弁当対応は、原因となる食品が含まれたおかずが出た日に、そのおかずが提供されない代わりに、自宅から代替のおかずを持参して食べるということです。
完全弁当対応は、毎日、全食完全に弁当を持参して食べるので、給食は提供されないということになります。
献立表対応
詳細の献立表を学校と保護者で密に理解を図っておく対応です。
これは、除去食・代替食・お弁当対応と合わせて、献立表の確認がついてくると思います。
学校側は、加工食品でも中に含まれている食物を詳しく示しておく必要があり、保護者はしっかりと確認して、子供の口に入らないように、両者の目で確認しておきましょう。
学校生活上の制限について
アレルギーの内容によっては、給食の時間だけでなく、学校生活上でも気を付けなければならないことがあります。
たとえば、牛乳アレルギーで接触しただけでも皮膚症状がでるお子さんであれば、牛乳パックを使った活動に制限が必要かもしれません。
また、掃除時間中の教室のぞうきんがけも牛乳がこぼれている可能性があるので安全面を考慮してやめておくなど、学校と詳しく話をして決めておくとよいでしょう。
入学前の面談内容
小学校入学の前年度の9~11月頃に、就学時健診があります。
その時に、アレルギーの調査がかかる場合が多いようです。
小学校に入学すると間もなく給食が開始する自治体が多く、入学してから細かな対応を話合っていては遅いためです。
ここからは、面談の内容で、押さえておきたいポイントを解説していきます。
1 給食の内容
給食対応をどうするかを話し合って決めておく必要があります。
除去食・代替食・弁当対応など、子供にとって安全で安心できる学校生活のために、どうするのがベストかを考えましょう。
基本的に原因物質を食べても症状が出ないけれど体調が悪い時だけ症状が出るかもしれないというグレーゾーンな場合は、環境の変化によるストレスも考えて1年目だけ除去対応をしてもらい、今後、お子さんの成長に合わせて、対応を変えていくのもひとつの方法です。
2 症状の特性
症状の現れ方は、人それぞれ違います。
どんな症状がどのようにでるかは、その日の体調によってさまざまかもしれませんが、過去に症状がでたときの様子を詳しく学校に知らせておくと緊急時の対応にも役立つようです。
アレルギー・アナフィラキシーで考えられる症状は、下記があります。
- じんましん
- 吐き気・嘔吐
- 喉の違和感・浮腫
- 腹痛・下痢
- 顔などの浮腫
- 息苦しさ・呼吸困難
- 鼻水・くしゃみ
- めまい
- ショック症状 など
アナフィラキシーをもっているとショック症状に進行する可能性が高いです。
ショック症状とは、脈が速くなり、血圧が低下し、意識が低下していくといった全身症状がでることです。
症状の進行が速いタイプと事前にわかっている場合は必ず学校に伝えて、エピペンをうつタイミングも合わせて必ず確認しておきましょう。1分1秒で命への影響がでてくるかもしれません。
3 緊急時の対応・連絡先
症状が出た時は、どのように対処してほしいかを伝えておきましょう。
内服薬やエピペンを持っている場合も、どの症状がどのくらいでたタイミングでそれを使うかを確認しておきましょう。
また、緊急時の連絡先やかかりつけ医も伝えておきましょう。
4 エピペン等の管理
エピペンを学校に預ける場合は、どこで保管しておくかを決めておく必要があります。
緊急のときにすぐに取り出せる場所で、なおかつ学級担任以外の先生でもすぐにわかる場所である必要があります。
たとえば、下記の4か所があります。
- ランドセルの中
- 教室
- 職員室
- 保健室
ランドセルや教室だと、担任の先生が不在のときでも、他の先生がすぐに分かるように表示をしておく必要があるでしょう。
職員室で保管すると、先生たちが誰でも取りに走れるというメリットがありますが、教室との距離も考える必要がでてきます。
「緊急時に子供を保健室に運びエピペンを打つ」という想定なら、保健室で保管することも考えられます。
どこでどのように保管するのがベストかをよく考えて決めておきましょう。
5 給食以外での活動
給食以外でも配慮が必要な活動がないかを確認しておきましょう。
図工で牛乳パックを扱う、家庭科で調理実習をする、掃除中にぞうきんがけをするなど、学校には給食以外にも原因食品と接触する可能性がある活動があります。
その場合、どのようにするかを相談しましょう。
6 他の子供への配慮
給食対応など他の子供が気づいて疑問に思うこともあります。
また、子供が、アレルギーの配慮を知らずに原因物質を盛りつけたり勧めたりする可能性もゼロではありません。
他の子供にも、アレルギーがあって協力が必要であることを伝えてもらうかどうかも話しておくと先生が他の子供に聞かれたときに困る場面を減らせるかもしれません。
7 給食費の返金
忘れがちですが、除去食・代替食の対応になる場合、給食費の返金はあるのかを確認してもよいでしょう。
アレルギーといえども、自己都合によって対応してもらっているので、基本的には返金はないのかなと個人的には思いますが、念のため確認しておく価値はありそうです。
子供の自己管理能力
小学校低学年だと、先生がしっかり目を配って対応する必要性が高いですが、高学年になってくると、自分で自分の身体を管理する力もつけていかなければなりません。
大人になるにつれて、友人と外食したり、自分だけで食事をする機会が増えてきます。
もちろん高学年でも、先生は安全面で細心の注意を払わなければなりませんが、給食献立をみて自分で除去したり、確かめて気を付けるなど習慣化していくことも大切です。
学校と保護者の信頼関係
親が 正しい情報をしっかり伝えているのに、学校にわかってもらえないと感じる場合があります。
「別室で弁当を食べてほしい」「アレルギー食の対応ができない」などと言われて、不満だという声を聞くことがあります。
学校では安全性を重視するあまり子供や保護者のすべての要望にこたえられないどころか、過剰に守りすぎるケースもあるようです。
かといって、学校との関係を悪くしてしまうことにメリットはありません。
お子さんに安全に学校生活を送ってほしいという願いは共通しているということをふまえて話合い、協力し合ってサポートできるように心がけましょう。