こんにちは。めいこです(^^♪
今回は、特別支援級について最新情報を詳しく調査しました。
♡目次♡
特別支援学級は7種類
特別支援学級は、全部で7種類あります。
障害の種別ごとの学級で一人一人に応じた教育を行う学級です。
上限を8人とし、複数の学年の子供が混ざって編成されます。
下記の7つの種別について、「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」(平成25年10月4日付け25文科初第756号)には、対象になる障がいの程度が明記されています。
ここからは、その内容を詳しく解説していきます。
1 知的障害
知的発達の遅滞があり、他人との意思疎通に軽度の困難があり日常生活を営むのに一部援助が必要で、社会生活への適応が困難である程度のもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「知的発達の遅滞」とは、知的機能の発達が、同じ年齢の子供の平均水準よりも遅れていることを示します。
精神機能のなかでも、情緒面と混同されがちですが、情緒面とは区別し知的面のみをしっかり見極める必要があります。
「他人との意思疎通に軽度の困難」とは、人とのコミュニケーションに支障があるということになります。
原因として、自分の思いを伝えるのが難しかったり、相手の話の内容を理解することが難しかったりすることが挙げられます。
2 肢体不自由
補装具によっても歩行や筆記等日常生活における基本的な動作に軽度の困難がある程度のもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「補装具」は、身体の欠損している部分や身体の機能の損傷している部分をサポートしている用具のことです。
日常生活をスムーズにするために必要な道具で、例えば下記のものがあります。
「日常生活における基本的な動作」は、歩く・食べる・着替え・トイレ・身辺処理動作・描くなど学習をするための基本的な動作です。
「軽度の困難」は、できることのスピードや正確さが同年齢の子と比べて低く、移動や学習などに多少の難しさがある。
小中学校で通常学級では、難しい程度の肢体不自由があるということと考えられます。
3 病弱・身体虚弱
一 慢性の呼吸器疾患その他疾患の状態が持続的又は間欠的に医療又は生活の管理を必要とする程度のもの
二 身体虚弱の状態が持続的に生活の管理を必要とする程度のもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「疾患の状態が持続的又は間欠的に医療又は生活の管理を必要」は、病気があることで、医師から診断を受けて、続けて・ある程度の頻度で医療や生活の管理が必要な場合のことをいいます。
「身体虚弱の状態が持続的に生活の管理を必要」の中には、特別に医療を必要とするわけではなく、日常生活での制限があまりない程度のものも含まれるようです。
4 弱視
拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が困難な程度のもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「拡大鏡」は、弱視レンズ類のことで、メガネなどでも物の認識力が低い場合に使う道具です。
めがねは目の屈折異常を矯正するものなので、拡大するという機能はありません。
「拡大鏡等」のなかには、拡大読書器は含まず、遮光眼鏡や単眼鏡を指します。
「通常の文字」は、検定済教科書等で使われる大きさの文字です。
「図形等」は、検定教科書等で使われるくらいの大きさの図形・グラフ・写真を意味します。
「視覚」は、視力・視野・光覚などの目の機能の総称です。
「視覚による認識が困難な程度のもの」は、同年齢の子供に比べて通常の文字等がわかるのに時間がかかったり、通常学級では、学習に支障がでるということでしょう。
大切なことは、障がいがあることで生活上に困難なことがでてくるならそれを改善したり克服したりすることが必要になります。
そのための教育を受けることで、子供の可能性が広がります。
5 難聴
補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが困難な程度のもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「補聴器等」には、人工内耳も含まれます。
「通常の話声」は、人が会話するときの普通の音量の話声を示します。
これは、大きく配慮した声や小さなささやく声とは異なります。
「話声を解することが困難な程度」とは、補聴器などを使っても普通の声の大きさでされる会話を部分的に聞き取れない状態を意味します。
聴覚特別支援学級は、聴覚障がいが比較的に軽い子供のための学級です。
話し言葉の受け取りや表出において専門的な教育・指導を受けることで、通常の学習ができる子供を対象にしています。
6 言語障害
口蓋裂、構音器官のまひ等器質的又は機能的な構音障害のある者、吃音等話し言葉におけるリズムの障害のある者、話す、聞く等言語機能の基礎的事項に発達の遅れがある者、その他これに準じる者(これらの障害が主として他の障害に起因するものでない者に限る)で、その程度が著しいもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「構音障害」は、一定の音をいつも間違って発音してしまう状態です。
例えば、「さかな→たかな」「たいこ→たいと」などのような間違った発音です。
「器質的な構音障害」は、舌・歯・唇などの構造やこれらの器官の異常が原因になっているものです。
「機能的な構音障害」は、器質的な病気や原因はなく、成長していく過程での発音の誤りが固定してしまって起きていると考えられるものです。
これは、音韻障がいと呼ばれることもあります。
「吃音」は、構音器官のまひなどの原因がないのに、話そうとすると同じ音の繰り返し、引きのばし、声がどもるなど、スムーズに言葉がでない話し方をいいます。
7 自閉症・情緒障害
一 自閉症又はそれに類するもので、他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの
二 主として心理的要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの
引用:「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」
「他人との意思疎通が困難である」は、その年齢の発達段階程度の言語等による意思疎通が難しいということです。
「対人関係の形成が困難」は、その年齢の発達段階程度のコミュニケーション能力に欠ける状態です。
例えば、友達から名前を呼ばれて振り向く、自分や友達の役割を理解して一緒に行動する、人の考えていることや感じていることを理解・共感することから信頼関係をつくるなどが難しいと考えられます。
「社会生活への適応が困難」は、友達と関わって一緒に行動したり遊んだりと集団になじんで活動することとやルールを守って行動することが困難な状態です。